背徳の王宮
『アンティーク~西洋骨董洋菓子店~』(1008)、『僕の妻のすべて』(2012)のミン・ギョンドン監督が、朝鮮最悪の暴君といわれた燕山君(ヨンサングン)と彼を増長させた家臣による狂行とその末路を豪華絢爛に描いた官能時代劇超大作。数々の暴挙の中でも、全国から1万人の美女を強制的に徴収した悪名高き“採紅”が作品の中心として描かれ、日本の「大奥」ものに、ローマの暴君「カリギュラ」のイメージを加えたようなエロスとバイオレンスに満ちたスキャンダラスな見せ場が満載。イ・ユヨンが第36回青龍映画賞の新人女優賞と2015年韓国映画俳優協会賞の人気女優賞を受賞した。1505年.稀代の暴君として知られる朝鮮王朝第10代国王・燕山君は、その異常な色欲を満たすため、国中の美女を王宮に集めるよう命じる。王の信頼を利用して実権を握ろうとする重臣イム・スンジェは、1万人もの美女を強引に召集。女たちは“王の女”の座を目指し、官能の秘技を肉体に刻み込んでいく。なかでも謎の色香を秘めた娘ダニに心惹かれたスンジェは、彼女に王の寵愛を独占させようと特別な教育を施す。一方、イム・スンジェに権力を奪われるのを恐れた燕山君の寵妃チャン・ノクスは、最高の妓生ソルチュンメを使ってダニが王に選ばれるのを阻止しようとする。